昨年の4月、桜咲く都内をなんとも所在なくフラフラしていました。
ちょうどその2ヶ月ほど前に、踊りすぎて体を壊し、踊るどころか普通の生活もママならない状態でした。
独り立ちしてからは、いつもいつも独りで舞踏に反目したり近づいたりする日々を送っていましたが、そうこうしているうちに、とうとう体を壊してしまい、非常に辛い状況に陥ってました。
今思えば、私の世界がとっても閉じてしまってた時期だったのだと思います。
そんな時に、知り合いから『爆発的な演奏をするピアニストのライブに行ってみない?』と誘われました。
名前を聞くと、深町純さんでした。
深町さんの演奏に初めて出逢ったのは、その2年前の冬でした。
舞踏家とのセッションを拝見したのですが、『完全即興』について、考え方捉え方が変わった瞬間でもありました。
即興って、『やりたい放題、行き当たりばったり、勝手し放題、でたらめ、手前味噌』ではダメなんだ。
頭で考えてやるわけでは決してなく、何か突き動かされるように展開するのだけれども、バイオリズムといえばいいのかな、序破急、あるいは起承転結の構造が自然と出来上がる。
鋭く繊細で野性的な直感と勘がとても大切なんだ
と思いました。
ながな~がと、どこまでも続くよっていうような即興演奏も悪くはないとは思うのだけど、私個人の身体との相性がいい即興って、序破急の構成が自然と『成る』ような演奏なんじゃないかなあ、と深町さんの演奏を聴きながら感じました。
そして、いつかご一緒させていただけれる機会があれば・・・と願ったのでした。
そんなこともすっかり忘れてた時に頂いた、知り合いのお誘いに、二つ返事でライブに伺いました。
2年ぶりに聴いた、深町純さんの辛口トークとそれにそぐわぬ素敵な即興演奏を聴いていると、「あ、やっと居場所がみつかったかも」
と感じて嬉しくなり、ついつい連れに「踊りたい」と言ってしまったが最後、そのまま踊ることになってしまいました。
その朝目覚めて想像だにしなかったことでした
紹介冒頭で「舞踏とはうんぬんうんぬん・・・」と土方さんをはじめとする舞踏家とのセッション経験ある深町さんの舞踏解説が始まり、気楽に踊ってる気分じゃなくなり汗しました。
体調なんてなんのその、無我夢中で身振り手振りするペンギンみたいに踊るしかありませんでしたが、お手合いいただけて、ホントに感謝感激で帰り道の突然の春の嵐も爽やかでした☆
それ以降、私の体調も、徐々に徐々に快方に向かってゆきました。
今思うと、あの出逢いと挑戦があって、今の元気に踊っている私がいるんだなと、心から感謝しています。 勇気をもって、お手合いをお願いして、本当に良かったと思います。
その直後の感想が以下のものです。
かなり興奮気味に生意気に書いていています
が、いまだに、即興に対してのベーシックな姿勢は変わりません。
『深町さんは私の存在、どんな奴なのかも微塵にも知らなかったに関わらず、「何でもいいですからお願いします」とのお願いに快く応じてくださった、初めての方でした。全く知らない赤の他人を信頼される懐の深さに、驚きました。 敢えて言えば、「何でもいいです」と言ってしまうのは、よくよく考えれば、相手の存在を認め、相手を信頼・リスペクトし、お互いに自分をイーブンに出し合いましょうという意味なんだけど、逆にどうも「何も考えてない」「投げやりだ」と受け取られてしまうことが多い気がします。真剣勝負だからいっているのに。手合いで事前に相手に手の内を明かす馬鹿がいる訳がありません。切って殺される、それだけです。
もしその人が今をきちんと生きてきちんと感じている人であれば、日々の生活で見るもの聞くもの感じるものを受けとって、何かしら自分の中から主題や思い、言葉にすらならないような気持ちが湧き出してきているはず、それを素直かつ謙虚にぶつけ合うこと、闇鍋みたいに面白がって舞台に突っ込んでしまうことが本当の意味での即興のスリルとうまみなんだと思います。だから事前に「何でもいいです」が通じない場合は、「じゃあ明るい感じで」とか「○○という曲みたいな感じで」とかテーマを言ったりするのだけど、その時点で既に即興のスリル感が半減します。だってそれって始まりから既に予定調和からスタートしましょうって言ってることだもの。談合や八百長と変わりありません。
本当に目の肥えた即興好きなお客さんにしてみれば「何だよ即興とか言って結局決めてたんじゃねえかよ」と思うはずです。少なくとも私が見る場合はそう思います。頭で考えたものは、透けて見えてしまいます。判る人には「あれって何とかのマネじゃねえの?」ってことになるんだと思います。先に頭から決めてしまってそう成ったのと、やった結果何かに近く成ってしまったのとは、「亜流」と「オリジナル」レベルでの雲泥の差があります。「あるがまま」が簡単でないとはそういうことだと思います。
深町さんと事前に「予定調和」な言葉など全く必要なく、演奏と身体表現で相手を認識し、ぶつかり合い、近寄ったり反目したりしながら異空間を作り出し、相手を見失うことなく終わりをどうするかまでのコミュニケーションができたこと、通じたこと、何よりも信頼してくださっていることが感じられたことに、心から嬉しく思いました。』
8月6日は、バイオリニストの金子飛鳥さんも交えての完全即興に挑戦させていただきます。
ファーストコンタクトの時の気概を忘れずに、踊りたいと思います。
ご来場、心よりお待ちしております!
『深町純 with 金子飛鳥 featuring 岡佐和香 ~音楽+舞踏~ 』
★日時: 2008年8月6日(水) 18:00開場 19:30~ 1stステージ 21:15~ 2ndステージ
★会場:BLUES ALLEY JAPAN(目黒)
★出演: (Pf)深町純
(Vln)金子飛鳥
Guest (舞踏)岡佐和香
★料金:前売:テーブル席(指定) \5,000(税込み)当日券は\500UP
★ご予約: Blues Alley Japan 03-5496-4381
※当日午前11時までは、コチラからも承ります(当日精算になります)




