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2009年01月 アーカイブ

2009年1月31日(土)
ダンス+音楽「たのしいの○んだふる」@Organ Jazz 倶楽部

ダンス+音楽「たのしいの○んだふる」1月号(第4回め)

★日時:
2009年1月31日(土)14時開場 14時半開演(16時半ごろ終演予定)

★会場:
Organ Jazz 倶楽部
中野区沼袋1-34-4 B1F
TEL: 03-3388-2040

★料金:
チャージ2000円+ドリンク(400円~)

★出演:
ホスト:岡佐和香(舞踏)+清水一登(ピアノ)
ゲスト:博美(ダンス)+ミュージシャン未定

★主催:
POSEIDON

★ご予約・お問い合わせ:
POSEIDON e-mail:ask@poseidon.jp

★生き方:
JR高田馬場駅から約9分、西武新宿線沼袋駅北口より徒歩20秒。
改札を出て右後方、花屋さんを左に、団子屋さんを右に眺めて道を進んで右側、焼肉屋さん「牛繁」のあるビルの地下1階。

★生ビールのオススメ:
バスペール・エール(700円)
コクが強いものが一般的なイギリスビールの中で、とくにキレ味が良いピルスナーが“バスペール・エール”。上面発酵法による飽きのこないスッキリとしたのどごし、飲んだ後に口に残る香りが次の一口を求めます。

★出演者紹介:

博美:
http://www.geocities.jp/maguna_tech/
ジャズダンス等を経てコンテンポラリーダンスへ。吉沢恵に師事。ダンス公演、シャンソンライブ、芝居等への出演などの活動を行う。現在、舞踏を小林嵯峨に師事し、小林嵯峨+NOSURIへ参加、ノイズとコンテンポラリーダンスのユニットmaguna-techを武智圭佑と共同主宰。

太田惠資:
http://violin-ohta.cside.com/index-j.html
1956年熊本生まれ。5才よりヴァイオリンを始める。鹿児島大学で化学を専攻。'83年上京し、作・編曲家として出発。 これまでにCM、映画、演劇や、ファッションショー、プラネタリウムなどの音楽を数多く手掛けている。
ヴァイオリニストとしては民族音楽(トルコ、アラブ、インド、東欧、アイルランド)やジャズ、即興演奏を得意とする。勿論、スタジオやライブではあらゆるジャンルをこなす貴重な存在で、様々なアーティストやタレントの作品に参加。
日本人離れした声にも定評があり、ステーションブレイク(WOWOW,TOKYO-FM)、CD-ROM「ファンタズマゴリア」のキャラクター、TV、映画、CMなどに使われている。
またその強力な風貌ゆえか、パフォーマンス・アーティストとして舞台に立つこともあり、海外公演も多い。

清水一登:
「怪物」と畏怖される特異な才能を持つ音楽家。特有の切れ込みの鋭い演奏で複雑な楽曲もあっという間に聴かせてしまう。類まれな即興性とも相まって、強烈な存在感を放つ。近年は従来の緊張感に加え、音をより自由に楽しむ自在な境地を拓いている。

岡佐和香:
大野一雄との出会いから舞踏の世界で研鑽を積み、芝居、生け花から剣舞まで、様々なスタイルを融合させて独自の世界観を持つダンスを踊る。即興やライヴ・ミュージックに鋭敏な感覚で呼応し、ジャンルを超えたイベントにも積極的に取り組んでいる。


ダンスと音楽「楽しいの○んだふる」9月号(Organ Jazz倶楽部/200896日)宮田徹也 

清水一登(
piano/reeds)、山本達久(acoustic drams)、岡佐和香(ダンス)、野沢英代(舞踏)が公演を行なった。1ststageは清水+山本+岡、2ndstageは清水+山本+野沢、3rdstageは清水+山本、4thstageは清水+山本+岡+野沢であった。会場はダンスホールではなくライブハウスなので、音楽家としてはホームだがダンサーからしてはアウェイだ。客席からステージになる平床、即ち足元はよく見えない。しかし岡と野沢は音楽家との単なるコラボレーション以上の展開を見せてくれた。

1ststage。清水一登はピアノの鍵盤ではなく弦に直接触れたり、弦にオブジェを置いたりといった奏法を試みるのではあるが、通常の旋律を奏でる点で、決して前衛に走ることはない。麦藁帽子に黄色いTシャツ、短パン姿の岡佐和香がステージに登場すると、清水は機械的なリズムを刻む。岡は顔の前で手を交差させたまま、足を用いて表情を見せる。手を崩し、素早くバレエ的なステップを踏んでいく。岡がビーチボールを脛で挟み両掌を用いて叩くと、清水は断片的なマッスとしての和音を展開させる。この連携は見事だった。ペダルを多用した音の変化からブギウギ調へ移行する。岡は腹にボールを挟み、床に転がし、目深に被っていた帽子をゆっくりと外す。清水はペダルを利かせた高音のアルペジオを奏でる。岡は右手に顎紐を掛けたまま帽子を頭上に掲げ、前方へ歩み始める。ピアノは変拍子に変化する。岡は帽子を水平に保ちながら大きなステップと旋回を繰り返す。夏は始まったのか、終ったのか。無限連鎖するのかそれとも幻影なのか。茣蓙を手に持ち、顔を隠して旋回すると、清水はブルース調のリズムを刻む。岡が小脇に茣蓙を抱え、帽子を被り、しゃがみこむとピアノはカデンツァを迎え、15分のステージは終了する。素早い展開に小刻みな動きを織り交ぜ、物語性を携えながらも夏のイメージをダンスと即興演奏いう抽象的要素で解体した。

 

2ndstageは休憩を挟まず直ぐの開演となった。ドラムとピアノのduoが始まる。清水はクラリネットを吹く。ドラムのヘッドのみならずシンバルのスタンドやドラムのボディまで叩く前衛的なスタイルを持つ山本逹久は、細いスティックから太いそれに移行することで音量のレンジを強調する。鳴りの良さが際立つのは、沈黙を理解しているが為であろう。清水はピアノに移行、リズムを形成し、旋律を崩すことなく不協和音を挿入する。山本はブラシに持ち替えてそれに応えるが音質を重視するために直ぐにスティックに戻し、ピアノの旋律の間にリズムを隙間なく埋めていく。山本が空き缶を転がすと野沢英代がステージに上がる。肩を震わせ、力強く足を踏み入れる。ドラムが強力なビートを刻む。野沢の体は芯が揺らぐことなく手足が自在に舞う。それはジャズ/ストリートダンスを想起させるほどに激しい。足の運びに宿る意識と内面へ降り立つ創造力に厳しい鍛錬の跡を辿ることができる。「影」が先行して舞う点にも注目する。清水は弦に直接指で干渉する。山本がバスドラを主とし、鉄の塊をマレットで叩く奏法に移行すると、その音は静謐な空間を形成する。野沢は一貫し、爪先のみで漂っているように見える。ドラムとピアノが強いリズムを連続で生み出していくと、野沢は痙攣しながら円を軸とした舞になり、10分間の公演は終末を迎えることになる。

 

3rdstageは休憩を挟んで行なわれた。ピアノとドラムはマッスを積み上げていく。金属、鉱物、硝子の破片が飛び散るような印象を与えた。ピアノが旋律を奏で、モダンな楽曲へ展開する。センテンスが短いドラムのパッセージと、通低音の役割を果すピアノの持続性はアジア的楽曲要素が垣間見られる。ピアノがバラード調に移行すると山本はブラシを用いてシンバルを擦り上げる。清水はペダルを使用しない単音でそれに応える。10分のduoは聴き応えがあった。

 

4thstageが間髪を入れず始まる。バラードの中に岡がジャンプしながら舞い降りる。旋回し、上体が大きく翻る。跳躍に緩急をつけ、足場を決め両手を掲げて小刻みに体を震わせると音は断片的に散らばっていく。岡は素早く足を移動し、腕の肘から下、肩から下を巧く使い分ける。この跳躍と痙攣は5分間であった。髪を大きく振り乱し、上体を沈めていくと野沢が入ってくる。岡は膝を床に着き微細な動きにより沈黙を気配させ、野沢は立位置で肩を震わせその首と手の指は多くを語る。ピアノとドラムは打撃的展開からハード・バップへ移行する。岡も立ち上がり、二人は所狭しと立位置を入れ替え、縦横無尽に空間を駆け巡る。山本は細かい刻みを入れ、清水は重く断片的な和音を置いていく。野沢の踵、腰、膝が空間に絵画を描く。岡は流れるような動きで空間の輪郭を消していく。清水と山本は沈黙と断片を用いて、非=楽音的音響を繰り返す。岡と野沢は触れ合うことがあっても、コンタクト・インプロヴィゼーションを行なわない。次第に岡は床に展開し、その動きを止める。野沢は動きを続ける。清水はリードを吹き、山本はブラシを用いて空気を振動させる。野沢が、右手でシンバルを掴む岡の周りを巡る。岡は立ち上がり、野沢の後頭部にシンバルを乗せ、自己に移行し、呆然とした表情を浮かべ沈黙する。野沢は素早い舞踏を繰り返し、それを見逃さない山本は音による攻撃を仕掛ける。野沢は逃げない。岡も加わり、パンチの効いたドラムとピアノに対して野沢は持続性を、岡は瞬発性を見せる。シンバルと鍵盤の連打により、トータル25分の公演は終了した。

 切れ込みの鋭い清水に対して鮮烈な空間意識を持つ山本は、暑く激しい海原と夏の入道雲のように対比的でありながらも良く似合う。それは燃え盛る陽射しの如き野沢と遠い彼方から吹き上げる気流のような岡にも言えることで、この四人による共演はバランスがよく心地良い公演となったのであった。

 

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