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雑誌『リラックス』インタビュー記事

雑誌『リラックス』2006年8月号
「マジカルへアー特集」インタビュー

 

髪が人を踊らせるとき、聖なるパワーが宿る!

身体表現のもっともプリミティブにして奥深いダンスの世界。
そこではヘアが重要な表現の核となり異次元へと誘う。

解き放たれる身体、そして自由に踊り出す髪。

舞台に立つ前に、最後に仕上げるのが髪ですが、上手に結えない時は気持ちが揺れ、ダンスにも影響します。私の舞踏は無意識の領域、何ものかに動かされるようなトランス状態で自在に舞うダンスで、異次元のパワーが湧き上がってくる世界。

今回の舞台『無尽蔵』は、 謡曲「潮来出島(いたこでじま)の真菰(まこも)の中に菖蒲(あやめ)咲く…」に絡め、私自身の過去と閉塞的な社会を象徴させた新聞紙の打ち掛けを纏(まと)った狂女が、花菖蒲(はなしょうぶ)を鋏(はさみ)で切り刻んで髪に挿すことで、苦しみに満ちた世の中の邪気を祓うという演出。私の舞踏観と生け花の思想とを凝縮させた舞台でもあります。終盤は髪を振り下ろしますが、結い上げた髪は社会規範と私との葛藤、下ろした髪は解放と快楽の象徴です。また髪自体が自然であり、天から地へ、下から上へパワーが交感する架け橋と見なし、人がもっと自由に他者や自然と知恵を交歓し、愛を享受できるようにとの祈りも込めています。

社会不安を女性の長い髪に象徴させたのは「ファム・ファタル=運命の女」ですが、歌舞伎の『鏡獅子』もまた祭事演目で、私はあの勇壮な毛の舞いに不思議な魅力を感じています。社会概念から解放される身体としての髪、その自由さを今後の舞台空間に演出していきたいと思っています。(談)

 

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